[iOS SDK] 実装ファイルでメンバ変数を宣言する

Xcode 4.x を導入したらいろいろ見慣れない記法があったので、いまさらながら一部まとめてみた。
参考文献はこちら。

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この本の発売は2011年12月なので、ぎりぎりXcode 4.2 までの変更が含まれているのだろう。
ということでXcode 4.4 のリリースから @synthesize が省略可能になった件などは含まれていない。

変更点はソフトアンテナブログさんへのリンク。

Xcode 3.x 時代の書き方はこちら

@interface Foo {
NSString *name;
@private // @private でアクセス権?を制限できた。何も書かないと@protectedになる
int innerVariable; // 内部変数
}

@property (nonatomic, copy) NSString *name;

@end

// 実装部分
@implementation

@synthesize name; // @synthesize か、@dynamic が必要だった

@end

Xcode 4.5 時代の書き方はこちら

@interface Foo
@property (nonatomic, copy) NSString *name; // この1行だけでよくなり、@synthesize は不要
@end

// 実装部分

@interface Foo() { // クラスエクステンションによるインスタンス変数宣言
int innerVariable; // 内部変数
}
@end

@implementation Foo { // 実装部でのインスタンス変数
int innerVariable; // 内部変数
}

@end

クラスエクステンションによるインスタンス変数の宣言

通常、クラス名の横に括弧を書くとカテゴリ名となるけれども、カテゴリ名を書かないとクラスエクステンションとなるらしい。
これにより、内部メソッドや内部変数を宣言することができる。

Xcode 4.5 で New File すると、このクラスエクステンションが勝手に .m の一番上に用意されるようになっていて、最初何かわからなかったので調べ始めたのがこの記事を書いたきっかけだった。

参考リンク
Objective-Cのカテゴリ | YOHEI’s BLOG

実装部でのインスタンス変数

萩原本3版 P80 実装部でのインスタンス変数定義より。
Xcode 4.2以降のclangコンパイラから、クラス定義においてインスタンス変数の定義を実装部に記述できるようになった。
この方法でも内部変数を定義することができる。

クラスエクステンションと、実装部での変数定義とどう使い分けるのが良いのかは不明。
Xcode が自動で作成するのはクラスエクステンションなので、こちらを使うのが推奨になるのだろうか。

参考リンク

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