メイドインジャパンとiPad、どこが違う? 世界で勝てるデジタル家電 感想

西田宗千佳氏の本はいつも面白い。
今回も予想に違わず面白かった。
自分も同じような情報は知っているはずだが、西田氏のような結論は導き出せないのが残念だ。

アップルの優れたところは沢山あり、それぞれは成功した理由として正しいのだが、本質は高品質な製品を安く大量に作れるシステムを作り上げたところにある、という主張。
他社は同じようなものを作れたとしても、同じように大量生産して安く作ってしかも買ってもらえる状況が作れないと、同じように利益を上げることはできない。
というのがおおまかな主張だろうか。
アップルの成功には多くの理由があって、それらが絡み合って現状に至っていると思う。それらの一つ一つを取り上げて、これがすごいんだ、と言われることが多いが、実際にはどれが欠けても同じような成功には到達できない。
トータルで見て、自分たちに一体何が足りないのかをよく考える必要がありそうだ。
ただ、DSとWiiで状況をひっくり返した任天堂の成功例もあるので、決して現状が変えられないわけではないと思う。
それには今までのルールで戦うのをやめて、自分でルールを定義するしかないんだろう。

メイドインジャパンとiPad、どこが違う? 世界で勝てるデジタル家電 (朝日新書)
メイドインジャパンとiPad、どこが違う? 世界で勝てるデジタル家電 (朝日新書) 西田宗千佳

朝日新聞出版 2010-10-13
売り上げランキング : 6717

Amazonで詳しく見る by G-Tools

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.