俺の屍を超えていけやリンダキューブをデザインした枡田氏の本。
ゲームデザイナーの考え方の片鱗を知ることができて非常に興味深い。
自分ではほとんどゲームをしない枡田氏がゲームデザイナーになった経緯もおもしろい。
ゲームをやる人なら誰が読んでも楽しめそうだ。
以下、抜粋やおもしろかったところ
- テレビゲーム向きのネタとは、趣の異なる前向きなジレンマが、適度なストレスをともなって、適度な頻度で繰り返しプレーヤーに提示され、その意思決定の結果によって、状況が変わりえる構造を有する事象 (P159)
- へんじがない ただのしかばねのようだ の3ページの解説 (P119)
- 企画のネタは日常生活の中にいくらでも転がっている
- どんな問題が起きようとも、最初に浮かんだネタの面白さだけは死守すること。それを守らないと、我が竜を見よ のようなゲームができてしまうとのこと。
- 面白いゲームより適度に面白いゲームを作る方がはるかに気を使う (P167)
実際、俺屍やリンダキューブは著者の日常生活から着想されたもののようだ。しかしそれを実際のゲーム制作まで結びつけるのは相当大変そうだ。
成功ばかりではなく、著者が失敗したと考えているゲームも紹介されていて、興味深い。
枡田ゲーがやりたくなりそうな本。とりあえず俺屍をPSNで買ってみた。
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桝田 省治 帝国少年
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