ゲームデザイナーの考え方 ゲームデザイン脳 ―桝田省治の発想とワザ―
俺の屍を超えていけやリンダキューブをデザインした枡田氏の本。
ゲームデザイナーの考え方の片鱗を知ることができて非常に興味深い。
自分ではほとんどゲームをしない枡田氏がゲームデザイナーになった経緯もおもしろい。
ゲームをやる人なら誰が読んでも楽しめそうだ。
以下、抜粋やおもしろかったところ
- テレビゲーム向きのネタとは、趣の異なる前向きなジレンマが、適度なストレスをともなって、適度な頻度で繰り返しプレーヤーに提示され、その意思決定の結果によって、状況が変わりえる構造を有する事象 (P159)
- へんじがない ただのしかばねのようだ の3ページの解説 (P119)
- 企画のネタは日常生活の中にいくらでも転がっている
- どんな問題が起きようとも、最初に浮かんだネタの面白さだけは死守すること。それを守らないと、我が竜を見よ のようなゲームができてしまうとのこと。
- 面白いゲームより適度に面白いゲームを作る方がはるかに気を使う (P167)
実際、俺屍やリンダキューブは著者の日常生活から着想されたもののようだ。しかしそれを実際のゲーム制作まで結びつけるのは相当大変そうだ。
成功ばかりではなく、著者が失敗したと考えているゲームも紹介されていて、興味深い。
枡田ゲーがやりたくなりそうな本。とりあえず俺屍をPSNで買ってみた。
ゲームデザイン脳 ―桝田省治の発想とワザ― (ThinkMap) | |
![]() |
桝田 省治 帝国少年
おすすめ平均 |
関連記事
-
-
Cocoa Design Patterns
いまさらながら最近デザインパターンにはまっており、Cocoaでどんなデザインパターンが使われているの
-
-
Beginning iPhone 3 Developmentの続編が出るらしい
iPhone開発の入門書としていま一番良いと個人的に思っている、Apressの Beginning
-
-
かいけつゾロリ 作品名一覧
うちの娘がかいけつゾロリにはまっているためせっせと図書館で予約して借りてますが、人気があるため貸し出
-
-
[iPhone開発本] オライリー iPhoneアプリケーション開発ガイド 感想その1
面白そうだったので発売日に買ってみた。1995円と安いのもすばらしい。 しかしタイトルは一ひねりした
-
-
CNN ENGLISH EXPRESS 2011/12 スティーブ・ジョブズとエリック・シュミット
この前書店にSoftware Designを買いに行ったときにたまたま見かけて、ジョブズの歴代プレゼ
-
-
イノベーションの知恵 (野中 郁次郎、勝見 明著)
知り合いのTweetで知って読んだ本。 良い本だったのでメモを残してみる。 タイトルから分かるよう
-
-
[iOS SDK本] Beginning iOS 5 Games Development
久しぶりにApress本を購入。 Beginning iOS 5 Games Developmen
-
-
Cocoa Programming for Mac OS X (3rd)
一応ヒレガス本をざっと読み終えたので、次にまだ翻訳されていない最新のヒレガス本にトライしようか考える
-
-
[iPhone開発本] iPad電子書籍アプリ開発ガイドブック
2010年8月23日発売らしい。3570円と高いけれども、内容は濃そうだ。 目次はImpress D
-
-
詳解 Objective-C 2.0 改訂版 2010年12月17日発売
まだ書店で遭遇できてないけれども荻原さんの詳解 Objective-C 2.0の改訂版が発売されてい