映画の見方が変わる 「スクリプトドクターの脚本教室」
公開日:
:
最終更新日:2015/09/05
本
発売後しばらく売り切れ続出で買えなかった本。
スクリプトドクターとは、何らかの理由で行き詰まってしまった脚本家やプロデューサーなどを救済する職業で、裏方のさらに裏方の職業だと書かれている。 著者によると日本には7人ほどしか存在しないが、海外では昔から普通に存在する職業であるようだ。 著者は実際に自分がスクリプトドクターを必要とする境遇に置かれた際に、「日本にもスクリプトドクターを必要としている人がいるはずだ」と思い立ってスクリプトドクターをはじめたとのこと。
また、知り合いが脚本作りに煮詰まってしまい、命を絶ってしまったことや、自分が脚本家として苦労した際に、相談できる人が必要だと感じてはじめたという。
前半は脚本家に向けた話で、こちらは誰が読んでもとても面白い。「窓辺系」脚本家、「殻を破る」「逆バコ起こし」など、映画の見方が変わると思われる。 後半は実際のスクリプトドクター向けに書かれた内容で、スクリプトドクターを目指していない自分には前半の方が興味深い内容だったが、スクリプトドクターを目指す人にはすぐに役に立ちそうな内容だった。
もともとはスクリプトドクター向けの本を書いていたのだが、あまりにも大著になってしまったのと、脚本家向けだと対象がかなり限定されてしまうので、一部切り出して前半を加筆して、今回の本の構成になったらしい。
もしたくさん売れたのだとすると、残りの内容も発売されることになるのではないだろうか。
この本を読んだ後に Creativity Inc. by Ed Catmul クリエイティビティ・インクを読んだが、脚本作りの世界にもPixar方式は取り入れられないものだろうか。どちらのやり方にも良さがあると思われる。
関連記事
-
-
[iPad開発本] Beginning iPad Development
まだ数が少ないiPad開発本がApressから出たみたい。(Beginning of iPad De
-
-
Photoshop デザインラボ
Photoshop持っていないが、Amazon で評判が良かったので購入。 感想は後ほど。
-
-
企業戦略としてのデザイン
Apple関連なのでこっちのブログに書いてみる。 「アップルはいかにして顧客の心をつかんだか」
-
-
[iPhone 開発本] Objective-C 逆引きハンドブック
854ページの大著。C&R研究所というところから出版されている。ページはこちら。目次はこちら
-
-
MacPeople 2012 5月号にはほしいガジェットがたくさん紹介されてる
定期購読しているMacPeopleの今月号(5月号)で面白い製品がたくさん紹介されていたのでメモを書
-
-
OMNI OUTLINER and GRAFFLE活用ガイド 折中良樹
Macで図を描きたくてドロー系ソフトを探し、OmniGraffle体験版を使い、図を描いたら期限が切
-
-
Learn iPhone and iPad Cocos2D Game Development
洋書だけれども、ApressからCocos2d を使ってゲーム開発する本として Learn iPho
-
-
iPhoneアプリ おんぷちゃん開発日記 音楽理論学習本 Practical Theory Complete
おんぷちゃん開発のために多少の音楽理論が必要となり、良い本を探していたところ下記の本を発見しました。
-
-
[iPhone SDK] iPhone SDK 開発のレシピ
ずいぶん昔に買ったけれどもブログに書くのを忘れていた。 出版社(秀和システム)の紹介ページ
-
-
2009年10月発売のiPhone SDK関連書籍
10月には Beginning iPhone 3 Developmentの続編とApressが言って
- PREV
- スティーブズ第2巻 うめ著
- NEXT
- Pebble Time Firmware 3.2 Update