Pebble WatchApp の設定をスマホから変更可能にする

公開日: : 最終更新日:2015/08/22 gadget, Pebble

invert-notinvert

このページは Pebble SDK 2.0 Tutorial #9: App Configuration | try { work(); } finally { code(); } の記事をおおまかに翻訳したものである。(Chris氏から許可いただきました)

Pebble アプリにはWatchface と WatchAppの2種類があり、WatchfaceはPebbleのハードウェアボタンを使用することができないのでPebble上で設定を変更することができない。

このため、Android/iOS 側で設定ページを用意する必要がある。

ここでは例として、Watchface や WatchApp の背景色をPebbleKit JSを使ってスマホ側で変更できるようにしてみる。

参考ページ Developer Guides // Pebble Developers

作業の流れ

  1. PebbleKit JS からデータを送れるように WatchAppでAppMessageを使えるようにする
  2. appinfo.json か、CloudPebble の設定ページで、AppMessageで使うKeyを設定する
  3. PebbleKit JS のコードを変更して設定ページをロードして watchappに送るようにする
  4. HTMLページを用意してユーザが設定を変更できるようにする

PebbleKit JS からデータを送るために WatchAppにAppMessage用コードを追加する

AppMessageInboxReceived ハンドラを用意し、メッセージを受けられるようにする。
ハンドラ中で persist date に値を書き込む。

static void in_recv_handler(DictionaryIterator *iterator, void *context)
{
  //Get Tuple
  Tuple *t = dict_read_first(iterator);
  if(t)
  {
    switch(t->key)
    {
    case KEY_INVERT:
      //It's the KEY_INVERT key
      if(strcmp(t->value->cstring, "on") == 0)
      {
        //Set and save as inverted
        text_layer_set_text_color(text_layer, GColorWhite);
        text_layer_set_background_color(text_layer, GColorBlack);
        text_layer_set_text(text_layer, "Inverted!");
 
        persist_write_bool(KEY_INVERT, true);
      }
      else if(strcmp(t->value->cstring, "off") == 0)
      {
        //Set and save as not inverted
        text_layer_set_text_color(text_layer, GColorBlack);
        text_layer_set_background_color(text_layer, GColorWhite);
        text_layer_set_text(text_layer, "Not inverted!");
 
        persist_write_bool(KEY_INVERT, false);
      }
      break;
    }
  }
}

下記を init などで実行する。

  • app_message_register_inbox_received((AppMessageInboxReceived) in_recv_handler);
  • app_message_open(app_message_inbox_size_maximum(), app_message_outbox_size_maximum());

書き込んだ persist data はwindow_load などで読み込む

appinfo.json に appkeys を追加する

App Metadata (SDK only) // Pebble Developers を参考に appinfo.json に appKeys を追加する。

今回の場合は  KEY_INVERT を追加する。

{
  "uuid": "153ff30e-0288-4411-871c-fce3dcc99e5f",
  "shortName": "sdktut9",
  "longName": "sdktut9",
  "capabilities": [ "configurable" ],
  "companyName": "Chris Lewis",
  "versionCode": 1,
  "versionLabel": "1.0.0",
  "watchapp": {
    "watchface": false
  },
  "appKeys": {
    "KEY_INVERT": 0
  },
  "resources": {
    "media": []
  }
}

PebbleKit JS から設定ページをロードして watchappに送る

PebbleKit JS は、スマートフォンから configuration page を読み込んでwatchappに結果を送るためのもので、src/js/pebble-js-app.js にある。 “showConfiguration” と “webviewclosed” のイベントで設定を行う。 デフォルトの状態

Pebble.addEventListener("ready",
  function(e) {
    console.log("PebbleKit JS ready!");
  }
);

showConfiguration イベントでは、ページを開く

Pebble.addEventListener("showConfiguration",
  function(e) {
    //Load the remote config page
    Pebble.openURL("https://dl.dropboxusercontent.com/u/10824180/pebble%20config%20pages/sdktut9-config.html");
  }

);

webviewclosed では、設定を読み込む

Pebble.addEventListener("webviewclosed",
  function(e) {
    //Get JSON dictionary
    var configuration = JSON.parse(decodeURIComponent(e.response));
    console.log("Configuration window returned: " + JSON.stringify(configuration));
 
    //Send to Pebble, persist there
    Pebble.sendAppMessage(
      {"KEY_INVERT": configuration.invert},
      function(e) {
        console.log("Sending settings data...");
      },
      function(e) {
        console.log("Settings feedback failed!");
      }
    );
  }
);



上記の URLにHTMLを用意して、ユーザが設定を変更できるようにする。


  
    SDKTut9 Configuration
  
  
    

Pebble Config Tutorial

Choose watchapp settings

Invert watchapp:

また、こちらのスクリプトも追加する。

HTML置き場として上記参考ページでは Dropbox の Public folder がおすすめされている。こちらを使うと自前でWebサーバを用意しなくてもすむ。

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