Corona SDK を試してみた

公開日: : 最終更新日:2010/11/12 iPad, iPhone ,

どうやら結構いまさらなようだが、Corona SDK を試してみた。
Corona SDK は同じソースでiPhoneとAndroidで動くアプリケーションを開発できるらしい。
使用言語はLua。Luaはゲーム開発で使われていると聞いていたが、ここで出会うことになるとは。

Corona SDKをリリースしている AnscaMobile の人たちは元AdobeでFlash Lite などを開発していたらしい。
それがなぜか今はActionScriptをやめてLuaを使用しているわけだ。
ActionScriptで書いたアプリケーションは容易にLuaに移植できると書かれていた。
じゃあActionScriptそのままでもいいじゃないかと思ったりするが、Luaはとても軽くて高速らしい。

Corona SDKは年間ライセンスで、Game Editionの場合、1年間$349だ。しかし30日であれば無料で使用できるので、とりあえず試してみた。
簡単な登録で、CoronaGameEdition-2010.109.dmg (14.9 MB) をダウンロードできる。

corona02.png

インストール後、Corona Simulator を実行すると、下記のアプリケーションが起動する。
ここから、すぐに Bridge や Chains などのサンプルアプリを実行できる。
corona01.png

ソースコードは、基本的に main.lua に記述されるようだ。
で、実際にソースコードを見てみると驚くほど短い。これでこんなアプリが作れるのか。

確かにFlashからの書き出しの件は一時期騒がれていたが、その頃AnscaMobileの人がこんなことを言っていたらしい。
【レポート】Flash CS5のiPhoneアプリ書き出し機能はライセンス違反!? – 元Adobe技術者が指摘 (2) その時は全く気がつかなかった。

実際にどんなコードを書くかは、Physics in 5 Lines のビデオを見ると片鱗がつかめる。
確かに5行でできているぽい。
Physics Engineを見ると、物理エンジンにはBox2Dを使っているようだ。

サンプルプログラムは、すぐにMacOS上のSimulatorで実行できる。よく動いているようだ。
で、Android端末は手元にないので、iPhoneにアプリを転送してみる。
さっきのCorona Simulator から、Build for iPhone, iPad, Android, or Xcode Simulator を選ぶと、iPhone か Android かを選んだ後に次のダイアログがでる。
ここで、Code Signing Identity を選んで Build すると、うまくいけば アプリ名.app ファイルができるので、それを Xcodeのオーガナイザにドラッグアンドドロップすれば実機に転送されて、実行ができる。
corona03.png

確かに普通に動いている。しかしLuaは今朝から学習始めたばかりだし Corona SDKのドキュメントはまだ読めていないので改造はまた今度。とりあえず、この後は AnscaMobile の Resources を読んでいくのが良さそうだ。良くできている。
IMG_0405.PNG
ちなみに読んだのは入門 Lua プログラミング。わかりやすくてよかった。

入門Luaプログラミング
入門Luaプログラミング 上野 豊

ソフトバンククリエイティブ 2007-12-22
売り上げランキング : 141662

Amazonで詳しく見る by G-Tools

関連記事

[iOS本] Objective-CによるAutoLayout 解説本 (iOS7/iOS8)

UIKit徹底解説 iOSユーザーインターフェイスの開発 posted with カエ

記事を読む

no image

[iPhone SDK] View Based Application で NIB(XIB)ファイルを削除してみる

iPhoneアプリ開発に慣れてくると、段々Interface Builderを使わなくなってくる。

記事を読む

no image

Apple iPod touch 第4世代 8GB MC540J/A 注文

Retinaディスプレイとジャイロセンサーを使ってみたかったので、数時間迷った末 Appleのオンラ

記事を読む

Pebbleアプリ改造中

PebbleアプリEverLearnを改造中です。1秒1単語で1分間で60単語を表示。左が初代Peb

記事を読む

no image

APNs のサーバー側をサポートしてくれる Urban Airship (APNs対応その2)

Apple Push Notification Service (APNs) はAppleのAPN

記事を読む

EverLearn-Pebble

2016年の総括

2015年の振り返り を振り返ってみて興味深かったので、2016年も書いてみる。個人的には、2016

記事を読む

no image

[iPhone開発本][洋書] iPhone 3D Programming

たまたまApp Storeで O'reilly Media で検索したら、600円の本がわんさか表示

記事を読む

Siri Shortcuts に対応

正月休み中なので、ブログ記事が書きやすい。毎年この時期だけはよくブログを書いている気がする。

記事を読む

no image

インド式計算マスター

最近朝起きたらやっているアプリ。 これはいい。今まで全く知らなかったインド式計算がいつの日かマスター

記事を読む

no image

iPhoneアプリネットワーク+GPSプログラミング 橋本佳幸

去年12月に読んで、途中まで感想を書いてそのままにしていた。ネットワーク関連の実用的なコードが多くて

記事を読む

Comment

  1. akabeko より:

    Titanium Mobile の場合、Mac でも Android SDK を入れればエミュレータ上で実行できるのですが、Corona は実機が必須なのでしょうか?

  2. admin より:

    Coronaの場合、Android SDKを入れなくてもMacOS上にNexus Oneが画面上に表示されて実行できました。
    が、本当にAndroid のシミュレーションをしているかはわかりません。
    やはりちゃんとAndroid 実機上で動かしてみないとわからないなと。

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.

Ember Mug 2のACアダプタをUSB Type-Cに変えてみた

冬になると活躍する Ember Mug 2 の充電器は付属のACアダ

Wi-Fi6Eルータ TP-Link AXE5400購入

Wi-Fi6E を試してみたくなり、TP-Link AXE5

児童手当 認定請求書申請 2024 「請求者が養育をする18歳に達する日以降の最初の3月31日までの子の数」とは?

2024年に受給していない人には手紙が届くらしい。 電子申請も

Vision Proアプリ開発本 8/24、8/26に発売

Vision Proアプリ開発入門 P400が 8/24 に発売、V

Developer Strap が日本でも購入可能に

USアカウントでしか購入できなかった Vision Pro 用 De

→もっと見る

PAGE TOP ↑