Corona SDK を試してみた
どうやら結構いまさらなようだが、Corona SDK を試してみた。
Corona SDK は同じソースでiPhoneとAndroidで動くアプリケーションを開発できるらしい。
使用言語はLua。Luaはゲーム開発で使われていると聞いていたが、ここで出会うことになるとは。
Corona SDKをリリースしている AnscaMobile の人たちは元AdobeでFlash Lite などを開発していたらしい。
それがなぜか今はActionScriptをやめてLuaを使用しているわけだ。
ActionScriptで書いたアプリケーションは容易にLuaに移植できると書かれていた。
じゃあActionScriptそのままでもいいじゃないかと思ったりするが、Luaはとても軽くて高速らしい。
Corona SDKは年間ライセンスで、Game Editionの場合、1年間$349だ。しかし30日であれば無料で使用できるので、とりあえず試してみた。
簡単な登録で、CoronaGameEdition-2010.109.dmg (14.9 MB) をダウンロードできる。
インストール後、Corona Simulator を実行すると、下記のアプリケーションが起動する。
ここから、すぐに Bridge や Chains などのサンプルアプリを実行できる。

ソースコードは、基本的に main.lua に記述されるようだ。
で、実際にソースコードを見てみると驚くほど短い。これでこんなアプリが作れるのか。
確かにFlashからの書き出しの件は一時期騒がれていたが、その頃AnscaMobileの人がこんなことを言っていたらしい。
【レポート】Flash CS5のiPhoneアプリ書き出し機能はライセンス違反!? – 元Adobe技術者が指摘 (2) その時は全く気がつかなかった。
実際にどんなコードを書くかは、Physics in 5 Lines のビデオを見ると片鱗がつかめる。
確かに5行でできているぽい。
Physics Engineを見ると、物理エンジンにはBox2Dを使っているようだ。
サンプルプログラムは、すぐにMacOS上のSimulatorで実行できる。よく動いているようだ。
で、Android端末は手元にないので、iPhoneにアプリを転送してみる。
さっきのCorona Simulator から、Build for iPhone, iPad, Android, or Xcode Simulator を選ぶと、iPhone か Android かを選んだ後に次のダイアログがでる。
ここで、Code Signing Identity を選んで Build すると、うまくいけば アプリ名.app ファイルができるので、それを Xcodeのオーガナイザにドラッグアンドドロップすれば実機に転送されて、実行ができる。

確かに普通に動いている。しかしLuaは今朝から学習始めたばかりだし Corona SDKのドキュメントはまだ読めていないので改造はまた今度。とりあえず、この後は AnscaMobile の Resources を読んでいくのが良さそうだ。良くできている。

ちなみに読んだのは入門 Lua プログラミング。わかりやすくてよかった。
| 入門Luaプログラミング | |
![]() |
上野 豊
ソフトバンククリエイティブ 2007-12-22 |
関連記事
-
-
iOS 16 GM版アップデート
遅ればせながら iPhone 11 Pro Maxを iOS16 GM版にアップデートを行う。
-
-
App Annie App Store 連携失敗
App Annie の App Store 連携機能を使って、日々のストアの売り上げをメールで受け
-
-
iPhone開発のネタ帳: UIPopoverController に UIPickerView をいれる
iPad から追加された部品の一つに、UIPopoverController がある。 iPadが
-
-
謎のエラー iPhone/iPod Touch: application executable is missing a required architecture
リズムくん Ver.1.1の App Store への Submit の際に、謎のエラー iPhon
-
-
iPhoneとBluetooth連携できる体重計 タニタ RD-900
iPhone と連携できる体重計には以前から興味があって、Withings の WS-30 を狙って
-
-
とりあえず iPhone 6 Plus に対応する
iPhone 6 Plus は対応したアプリでないと画面が自動的に拡大されてらくらくホンぽい表示にな
-
-
TORRAS iPhone 16 Pro Max用ケース
自分はiPhoneはケースを付けない派で、iPhone 12 Pro Max まではケース
-
-
[iPhone SDK] UILabel からポップアップメニューを表示してみる
今作っているアプリに UILabel を複数置いた画面があるが、その UILabelたちは編集
-
-
iPhone/iPad で教育
この本は面白そう。今後は教育分野での応用も増えていくだろう。 その時に、iPhone/iPad は教
-
-
おんぷちゃん 1.9.0 MIDI対応
おんぷちゃん 1.9.0 で MIDI キーボードに対応しました。(まだ App Store にてレ
- PREV
- [iPhone SDK] Adhoc 配布にようやく成功
- NEXT
- Corona SDK 調査2日目


Comment
Titanium Mobile の場合、Mac でも Android SDK を入れればエミュレータ上で実行できるのですが、Corona は実機が必須なのでしょうか?
Coronaの場合、Android SDKを入れなくてもMacOS上にNexus Oneが画面上に表示されて実行できました。
が、本当にAndroid のシミュレーションをしているかはわかりません。
やはりちゃんとAndroid 実機上で動かしてみないとわからないなと。