「伝わる英語」習得術 理系の巨匠に学ぶ が良かったので感想
何気なくKindleで読んだらいろいろ得るところがあったので紹介。
これ一冊をネタにしてかなりいろいろ議論できそうだ。次回の英語飲み会で利用したい。
- 海堂 尊
- 養老 孟司
- 小柴 昌俊
- 日野原 重明
- 隈 研吾
- きたやまおさむ
の6人に、米ノースウェスタン大学でジャーナリズムを学んだ著者がインタビューする本。
上は、読んで面白かった順に並べてみた。
どの人も英語が大好きというわけではなく、論文発表や自分の考えやデザインの説明のために英語を使う必要があり、その際にどんなことに気をつけているか、工夫していることなどを説明している。
それはそれで十分に面白いのだが、それ以外のところで自分の考えと一致するところが多く、だよねだよねと思いつつ読んでいた。
一部抜き出してみるけれどもこれだけ読むと誤解が生じると思うのでぜひ原文に当たってみてください。
- 英語をはじめるのは中学校からで十分。小さい頃から2つの言語を学習させると脳が疲れてしまう(養老)
- 小さい頃から2つの言語を同時に学習するより、まずは日本語で高い山を築くべき(海堂)
- 発音はどうでもいい。あまりネイティブな身の発音で話すとかえって誤解が生じることがある(養老)
- そもそも使う必要がなければ英語なんて学習する必要がない(海堂)
- 日本人のパーソナリティで一番代表的なのは「恥」の問題だと思う(きたやま)
- リスニングにはテープ起こし(transcribing)とシャドーイングが効果的(著者)
後半の著者の英語勉強法や、苦労話も参考になった。
なぜ日本人は中高6年間も英語を学習しているのに話せるようにならないのか? という疑問に対して、6人の理系な人が回答しているという本ともとれる。(一部ちがうけど)
英語が苦手な理系な人は読むと少し楽になるかも知れない。
| 「伝わる英語」習得術 理系の巨匠に学ぶ (朝日新書) | |
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